FAIRWAY NEWS

【レポート】リアルタイム映像伝送の最前線を探ってみた!

ちょっぴりご無沙汰しちゃったわね〜クボンヌです。
え!もう7月?ウソでしょ?どうりでこんなに暑いワケ?
 
さて今回は、リアルタイム映像伝送技術の最前線を探るべく、
「ライブ&イベント産業展」に潜入してきましたYO!
 
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どんな展示会かというと、ライブやイベントに関する
ありとあらゆるヒト・モノ・コトが大集結しているお祭りって感じ。
某タレント事務所が所属モデルさんたちを紹介していたり、
フェスの会場で注目されそうな演出機材があったり、
突然ケータリングの実演が始まったり…
 
そんなワイワイガヤガヤな中、
はっきり言って極めて地味なエリア、「ライブ配信ゾーン」。
あーカワイイモデルさんとおしゃべりしたいナ〜♪
って気持ちを鬼殺してレポってきましたよ。では、どうぞ。
 

4Kって何?

今さらな話と思われるのを承知で書きますが、
最近当たり前のように耳にするようになった「4K」。
家電量販店でも盛んに売り込んでくる4Kテレビが有名ですね。
では、そもそも「4K」って何なの?ってことをおさらいしておきます。
 
K クボンヌ
K クボンヌ
K クボンヌ
K クボンヌ
 
もちろん冗談ですけど、こういうことです。
 
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通常のフルHDサイズの映像と比較して、
4倍もの情報が詰め込まれているということなんですね。
そりゃキレイに決まっとるわ。当然その分データ量は大きいですが。
 
テレビや映画といった映像業界では、
いち早くその高精細な映像コンテンツを活かすべく、
4Kカメラや4Kモニターといった対応機器を導入してきました。
鋭い方はお分かりかと思いますが、5年後に開催する東京オリンピックは、
まさに4K放送にうってつけのコンテンツというわけです。
 

リアルタイム映像伝送なう!

さて皆さんは「映像伝送」と聞いてピンときますか?
「映像配信」なら、USTREAMやニコ生みたいなものと
イメージできると思いますが、何が違うのでしょうか?
 
【映像伝送とは】
映像伝送とは、映像(動画)を有線または無線の通信により伝送すること。
遠隔地の監視や、リアルタイムの動画配信、テレビ会議などに使用するため、
高速化、大容量化、高画質などが要求される。
 
参考サイト
映像伝送の解説 | イプロスモノシリ | 製造業技術用語集
 
つまり、映像配信を含んだ広義として「映像伝送」があるわけですね。
今回のテーマとなっている「リアルタイム映像伝送」とは、
まさに撮影したそばから映像伝送を行うということになります。
ちなみに、IPネットワーク技術を用いることから「IP伝送」とも呼ばれています。
 
「それってつまり、USTREAMとかニコ生のことじゃないの?」
確かに「リアルタイム映像伝送」に違いはありません。
ただ今回取り上げる対象は、先ほど話題に上げました「4K」をはじめとする
大容量データとしての映像を主に考えてみることにします。
 
さて、せっかく展示会に足を運んだのですから、
各ブースを回ってみることにしましょう!
 
 
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まずご紹介するのは、ライブ中継などで活躍するモバイルエンコーダを開発•販売している株式会社ソリトンシステムズさん。
 
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こちらの機器は、NHKと共同開発とのこと。
日本屈指の放送現場で求められる高い品質をクリアしたわけですから、
その信頼性たるや言わずもがなですね。
ただ、映像はあくまでフルHDサイズまでで、まだ4Kには対応していないようです。
やはりその辺りのニーズ動向が気になりますよね。
 
ちなみにソリトンシステムズさんの最新機器は、
世界初「H.265」対応ハードウェアエンコーダだそうです。
最新の動画圧縮規格である「H.265/HEVC」に対応した
モバイルネットワーク向けのハードウェアエンコーダとしては、
世界初の製品とのこと。やりますね〜仕事が速い!
 
 
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続いて訪問したのが、アイベックステクノロジー株式会社さん。
超低遅延H.264&MPEG-2エンコーダ、デコーダを開発•販売しています。
 
このブースでは、実際に映像伝送のデモが行われており
その超低遅延具合を目の前で実際に体感することができました。
幕張メッセの会場ブースで撮影された映像がIP伝送され、
都内の別箇所に設置されたデコーダで処理された後、
再びメッセのブースに送り返されてエンコード処理されるわけです。
番組の中継でレポーターとの掛け合いも全く問題ない遅延レベルでした。
 
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ただ、こちらの機器もあくまでフルHDサイズの映像を想定しており、
4Kには未対応とのことでした。
 
 
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最後に、オフレコを前提に業界関係者の方とお話しすることができました。

クボンヌ
4Kリアルタイム映像伝送の最新動向をお伺いしたいのですが、
ぶっちゃけ、放送局の反応ってどんな感じなんですか?
業界関係者
正直な話、4K映像伝送のシーンがいまいち盛り上がっていないんです。
確かにライブビューイングやイベントなどでの中継伝送のニーズは
あるにはあるのですが、地上波の放送局さんの食いつきが悪いんです。
クボンヌ
そうなんですか?
業界関係者
結局、現状では放送局さんが4K放送への投資に消極的なんですね。
BSやCSでは一部盛り上がってるんですが、いかんせん地上波が…
それには理由があって、IP伝送を運用する上でのルール(規格など)が
なかなか定まらないという問題があるからなんです。
クボンヌ
ルールといいますと?
業界関係者
N○KさんやSO○Yさんといった大きな組織の先導なくして、
新しい放送技術の規格や基準って決まらないんですよ。
VHSとベータじゃないですけれど、ルールのない分野で
中小の企業が各社独自の仕様で機器を開発しても…って話です。
その機器を利用することになる放送局もまた然りです。
クボンヌ
確かにそれはリスクがありますね。
2020年の東京オリンピックに向けて、シーンが活発になって
きているとばかり思ってましたが。
業界関係者
もちろん盛り上がってきてはいますが、
オリンピックが終わっても放送は続きますからね。
クボンヌ
そうですね。お忙しいところ、ありがとうございました。

 
 

普及が進まない?

さて、ここまでリアルタイム映像伝送の最新事情をレポートしてきました。
もうすでにお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、
実は地上波の放送局でもっぱら普及が進んでいるのは、
4KではなくフルHDサイズまでしか対応していない伝送機器なんですね。
 
従来であれば、中継車を出さなければ対応できなかったロケが、
伝送機器の小型化•高機能化が進み、カメラマン一人で何とかなってしまう。
画質のほうも、コストを掛けてまで4Kを利用しなくても
実際はまだまだフルHDサイズで充分ということのようです。
 
また、IP伝送を運用する上でのルール(規格など)が
なかなか定まらないという問題もあるようでした。
中小の技術メーカーが思いきって開発に乗り出せるような
好循環が生まれる状況には、まだ至っていないわけですね。
 
 

今後の展開は?

リアルタイム映像伝送の普及が進むとどうなるのか?
想像して下さい。4KビデオカメラにEthernet端子や光端子が付き、
複数の映像をネットワークケーブル1本で伝送する世界を。
これからの放送技術は、先行する通信技術を追いかけて、
デジタル化に続く大きなイノベーションを迎えているのです。
 
もちろん、フェアーウェイもその一翼を担うべく、
着々と準備を進めているんですよ〜
 
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フェアーウェイ技術開発部のドクター中○氏によりますと、
「すでに4Kの映像伝送は出来ているんですが、より革新的な圧縮方法を追究中です!」とのこと。
これは期待しちゃっていいんじゃないんですか〜?
 
 

まとめ

さて、今回の記事はいかがでしたか?
やっぱり最前線の現場の情報は、自分の足を使って時間を掛けなければ得られないものですね。
 
それでは、また次回!